【現存枚数3枚】1536~1538年 メキシコ 8レアル銀貨 “Early Series” Rincónとは?

海外オークションにて50万ドル超えにて落札された、世界で3枚しか確認されていない銀貨の紹介です。

歴史的価値が非常に高く、本来であれば美術館や博物館にあってもおかしくないレベルの代物と言われています。

 

このコインについて

確認されている現存枚数が3枚

まずこのコインは何か?という説明です。

 

1536年~1538年に発行されたメキシコの8レアル銀貨で、初期の頃のものだと言われています。

昔の硬貨は年代が刻まれていないことが殆どで、描かれている人物やデザインから年代が特定されることが多いです。

そのため、年代に少し幅があります。

 

この硬貨の確認枚数が非常に少ない理由としては、見つかった場所に問題があります。

誰かが持っていた、とかではなく1990年に見つかった沈没船から発見されているからです。

見つかったのは割と最近ですが、沈没されたとされる年代は1550年です。

 

その沈没船から発見されたもので、世界でも3枚しかない貴重なものです。

今までは「発行されただろう」だったものが実際に発見されたのです。

 

 

3枚しかない理由

現状、3枚しか見つかっていないこの8レアル銀貨ですが、もっとあるのではないかと思う人もいるかと思います。

このコインについてはまだまだ謎が多く、いくつかの仮説が立てられたままになっています。

 

有名な仮説としては

・製造したが欠陥が見つかった。まだ流通していなかったこともあり製造を中止した

・4レアルと8レアルを作るなら3レアルを廃止する、と王の命令があったから+8レアルの製造コストが高かったから

・制作や彫刻が当時の技術では難しく、何かと問題があったから

がありますが、実際にはどれか(全部か)は誰にもわからない状態です。

 

個人的には3レアル廃止+何かしら問題があったものだと予想しています。

今で言えば1万円札を廃止するとかの話がたまに出てきますが、感覚的にはそれに近いのかなと思っています。

新しい通貨が作られ、前の通貨が廃止されることによる市場への影響はとんでもないものです。

 

ちなみにこの3枚はサンプルではないか、という見方もあります。

 

同年代の他コイン

今回の8レアル銀貨と同じ年代に発行されたコインの紹介です。

 

2レアル銀貨

1536年~1541年に発行されています。

ミントマークが3パターンあり、デザインの円が点線入りか無しかによって種類が分かれます。

重さは6.7gで発行枚数は不明です。

 

3レアル銀貨

8レアル銀貨が作られる過程で製造中止にされそうになっていました。

1536年~1538年に発行されています。

重さ10.2g、直径33.5mmと大きめですが、発行されていた年数は非常に短いです。

 

今回の8レアル銀貨と同じ年代です。

2レアル銀貨とデザインに大きな違いがないので、大きさや重さで判断することになります。

写真だけでは何レアルなのか判断するのは不可能に近いです。

 

1/2レアル銀貨

2レアルや3レアルがあるので当然ながら1レアル銀貨もありますが、1/2レアル銀貨も存在します。

記録としては発行されていたのは1536年のみです。

別年代でも発行されていますが、近い年代だと1536年の単年度です。

 

重さが僅か1.69gしかなく、状態の良いものが残っていないためデザインがどういったものか判別が難しいです。

見える範囲であれば、2レアルや3レアルとはまた違ったもののようです。

大きさの問題もあるので、単純に小さいものに細かすぎるデザインが難しかったのではないかと考えられます。

 

 

コインのレア度

世界で3枚の価値

世界で3枚しか存在しない、そして初期の通貨かつ歴史的価値の高さもある8レアル銀貨ですが、オークションに出品されています。

3枚あるといっても、全てが良い状態ではありません。

むしろ良い状態とされているのは2枚で、1枚は腐食・劣化しているため価値が低いとされています。

 

しかし、それでも他コインとは比べ物にならないほどの価値があり、一番状態が良い物で52万8000ドルで落札されています。

その1つ下のグレードのコインでさえ、50万ドルで落札されている程です。

 

落札したのが個人なのか、美術館や博物館の関係者なのかは不明ですが個人であれば一般の人が見ることは不可能になります。

50万ドルの大金を出してでも手に入れたい、と思わせるほどの価値があると言えます。

 

 

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