【圧倒的人気の金貨】1839年 イギリス(グレートブリテン) ウナとライオン 5ポンド金貨とは?

アンティークコインでの知名度が圧倒的に高い金貨、世界一美しいと言われている金貨でもあるウナとライオン金貨の紹介です。

 

このコインについて

1839年のみ発行された金貨

1839年、ヴィクトリア女王(エリザベス2世の高祖母)が即位して2年経った年に400枚だけ発行された金貨です。

当時20歳だったヴィクトリア女王が描かれている1枚で、セットで発行されました。

殆どがこの金貨1枚単体で残っていますが、元々はセットの中の1枚でした。

 

現在、当時のセットは殆ど残っておらず過去にオークションに出たことがありますが、1億円近い値段が付きました。

次にセットが出てくることはないだろう、と言われているほど貴重なものです。

作られたのは僅か400枚、この5ポンド金貨単体でも既に数千万円の価値があり非常に有名です。

 

人気・知名度の高さは各オークションのカタログや業者のホームページで確認できます。

この金貨が出るとなればだいたい表紙を飾りますし、カタログであれば1ページ丸ごとフルカラーで使うことも当たり前です。

数千点ある中から、オークション側がそれだけのアピールするほどです。

 

担当したデザイナーはウィリアム・ワイオン(William Wyon)氏で1828年から1851年までロイヤルミント(イギリスの造幣局)で働いていました。

彼の残した作品は評価が高く、彼が亡くなった後でもそのデザインが採用されるほどでした。

あまり気付かれていませんが、この金貨の裏面下部には彼の名前もあります。

 

全てのコインにあるわけではないですが、一部コインやメダルにはデザイナーや彫刻家が自分の名前をコインのどこかに刻んでいたりします。

 

 

デザインについて

描かれているのは当時のヴィクトリア女王です。

年齢でいうと20歳、即位したのが18歳と非常に若い女王です。

 

反対側に描かれているのがこのコインの呼び名でもある「ウナとライオン」です。

ヴィクトリア女王が描かれている、とも言われていますがエドマンド・スペンサーの作品「ファエリー・クイーン」の第一巻に登場する主人公である「ウナ」です。

ウナが前に出てその後ろにライオンがついてきている絵があり、これが元になったとされています。

 

表面のヴィクトリア女王の顔はしっかりと描かれていますが、ライオンの方は顔部分はかなり小さく誰なのかまでは判断できません。

ちなみにウナは実在の人物ではなく、架空の人物です。

 

また、裏面下部にあるMD CCC XXXIXはローマ数字で、普段見ているアラビア数字にすると「1839」になります。

 

 

よくある間違い

この金貨に関しては、日本国内の業者ですらよくやってしまう間違いがあります。

よくあるのが「ウナライオン」です。

あちこちで見かけることも多いですが、この表記は実際には間違いです。

 

英語表記ですと「Una and the lion」です。

なので表記するのであれば「ウナとライオン」です。

ウナライオンとすると、描かれているライオンの名前か何かと勘違いしますし、非常に多いです。

 

日本国内では何となくで通じますが、国外では「Una and the lion」なのでウナライオンと言っても通用しないでしょう。

むしろ「英語が読めない人」や「その程度のことも知らない人」と思われる可能性も高いので、注意しましょう。

 

ちなみに似たようなデザインのコインがウナとライオンと表記されることもありますが、実際には違います。

検索に引っかかりやすいとか、イメージが良いとかで違うコインなのに「ウナとライオン」と表記する人もいます。

間違えないよう、気をつける必要があります。

 

ヴィクトリア女王とは?

このコインに描かれている人物である、ヴィクトリア女王について紹介します。

ヴィクトリア女王はエリザベル2世の高祖母、いわゆる「ひいひいおばあちゃん」です。

そして、エリザベス2世が記録を更新する前はイギリスの歴史上、最も在位期間が長かった人物(63年7か月)でもあります。

 

現在はエリザベス2世が記録を超えたため、ヴィクトリア女王は2位になっています。

 

ヴィクトリア女王が統治していた時代はヴィクトリア朝とも呼ばれており、どこかで聞いたこともあるかと思います。

イギリス・ハノーヴァー朝第6代女王でありながら、初代インド皇帝でもあります。

彼女の在位期間が非常に長いため、ヴィクトリア女王が描かれているコインが多いのも特徴です。

 

在位50周年時にはゴールデンジュビリーと呼ばれる、記念式典が行われ、在位60周年時にはダイヤモンド・ジュビリーと呼ばれる記念式典が行われました。

各国の王室や皇室が招かれる大きな祭典で、日本からも出席しています。

 

 

コインのレア度・過去の落札データなど

価格上昇中?

よく出てくるのが「ウナとライオン金貨は毎年価格が上がっている」という話です。

実際どうなのか、と言われると上がったり下がったりしています。

毎年調子よく右肩上がりするのであれば、借金してでも買う価値がありますし、もっとバブル状態なはずです。

 

そうではなく、ある程度の価格帯を保ちながらも度々出てくる、という状態です。

大暴落することもなく大暴騰することもなく、緩やかに上がったり下がったりしています。

アンティークコインは数に限りがあるので、欲しいという人がその時に何人いるか、その人達の出せるお金はどの程度か、で変わります。

 

もし運悪く欲しい人達が集まっても、その前のオークションで目玉商品連発してしまいそっちへ持っていかれると、ウナとライオン金貨の価格も落ちます。

もしくはあまりにも同じコインがすごい頻度で出品されていくと欲しい人達の手に渡り終えてしまい結果として落ちてくる、ということもあります。

 

逆にかなり久しぶりに出てくると一気に上がることもあります。

実際、最近のデータを見るとウナとライオン金貨が年々出品されるコインのグレードが下がっているのに値段が上がっている傾向がありました。

毎年出ているわけではなく数年ぶりに1枚出てきた、というデータだったので「久しぶりのウナとライオン」ということで上がった可能性もあります。

 

ただし話題になりすぎて1年の間に何枚も出てきた時期があり、その時は流石に下がっていました。

出てくる頻度が多すぎると「まだあるんじゃないか?」とか「レア物という割によく出てくるぞ」と言われるようになります。

そうなるとレア物としての認識がなくなって価格も安くなることが多いです。

 

なので毎年調子よく右肩上がりを続けています、というわけではありません。

タイミングによっては下がりますし上がることだってあります。

 

 

発行枚数400枚はコイン全体で見ると少ないのか?

コイン全体の発行枚数として400枚は少ないのか、多いのか、よくわからないと思います。

数字だけ見れば少ないでしょうが、プルーフ貨であることを考えると400枚は多いんじゃないか、との意見もあります。

 

コインの発行枚数で考えると、400枚というのは確かに少ないです。

ただし400枚は少ない分類に入るのか、と言われると「多くもなければ少なくもない」中途半端な立ち位置になります。

 

何故なら世の中には発行枚数3枚、10枚、20枚以下、50枚以下、というのがたくさんあります。

そもそも発行されたのかどうかすら不明というものまであります。

これは「発行されたという記録はあるが現物を誰も見たことがない」珍しいパターンです。

 

なので400枚は少ないといえば少ないですが、ものすごい少ない分類に入るわけではないです。

それでもこの値段がついているのはこの金貨の美しさと知名度が桁違いに高いからです。

比較対象として持ってこれるコインが何か?と考えてもなかなか出てこないくらいに知名度がぶっ飛んでいます。

逆に知名度が低ければある程度の値段はつくと思いますが、少なくともフルセットで1億円はないでしょう。

 

 

最後に

アンティークコインの中でも知名度が非常に高く、価格もそれなりにするウナとライオン金貨

なかなかお目にかかれる代物ではないですが、日本国内でのオークションにたまに出てくることもあります。

大体はカタログの表紙を飾っているので、出てくるかどうかを調べるのも簡単です。

 

一度、現物を見てみることをお勧めします。

 

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