【世界で4枚】1854-S アメリカ リバティヘッド 5ドル金貨とは?

今回は世界で4枚しか現存が確認されていないアメリカの5ドル金貨の紹介です。

 

このコインについて

世界で現存4枚のみ

アメリカの5ドル金貨(ハーフイーグル)といえば、アンティークコインの中ではかなり一般的です。

アメリカのリバティヘッドシリーズはアンティークコインの基本の基と言えるほど有名です。

しかし、その中でも今回は飛び抜けて希少価値の高い1枚をご紹介します。

 

1854年、サンフランシスコ造幣局で発行された5ドル金貨です。

これだけ聞くと、ものすごく普通な5ドル金貨のように感じますが今現在、確認されているのは4枚だけです。

更にそのうちの1枚はスミソニアン博物館にあることが確認されており、手に入れることが出来るのは3枚です。

市場に出回る可能性があると言われている3枚のうちの1枚が、海外オークションに出品されました。

 

ちなみに、大手海外オークションでコイン専門オークションもあるほどですが、「今回の出品が初めて」と言っているほどレア物です。

 

 

造幣局で変わる希少価値

アンティークコインでよくあるのが「特定の年代のコインがレア」という話です。

ですが、それは大きな間違いでありこの金貨も「1854年だからレア物」というわけではありません。

1854年の「サンフランシスコ造幣局」で発行された、という条件がなければ普通のアンティークコインです。

 

フィラデルフィア造幣局では16万枚以上ありますし、他の造幣局でも数万枚以上発行されています。

なので、1854年の5ドル金貨が特別高いというわけではありません。

大事なのは「年代」と「造幣局」です。

 

参考としてフィラデルフィア造幣局発行分で、PCGS-MS62であれば5,000ドル以内で買えます。

鑑定済み枚数はMS62で31枚、それなりの数です。

安いもので考えれば500ドル程度で買えます。

 

 

発行枚数僅か268枚

気になる発行枚数ですが、これも桁違いの少なさの268枚です。

一般的に流通していた金貨は10万枚や20万枚発行されることが普通です。

実際、同年代の1854年に別造幣局で発行された5ドル金貨は多くて16万枚以上発行されています。

 

サンフランシスコ造幣局だけ極端に少なく、更に殆どが現存が確認されていない状態です。

当時の金貨は作っても融解して再利用したりすることが多かったため、年代や造幣局によっては残っていないことも多いです。

発行枚数などは考慮されず、その時に集められたものや手元にあったものが使われることが殆どです。

 

ちなみに翌年度からは発行枚数が大幅にアップしており、1854年だけがちょっと特殊です。

 

 

発行枚数が少ない理由

何故、サンフランシスコ造幣局だけが極端に少ないのか?と疑問が出てきます。

同じ年代であれば造幣局は違えど基本条件は同じはずなので、多少の差はあってもここまで極端な差は出ないはずです。

 

サンフランシスコ造幣局だけ極端に少ない理由で一番なのは、稼働年数です。

実はサンフランシスコ造幣局が稼働したのは1854年です。

つまり稼働初年度であり、最初の製造品としてテストも兼ねての小ロットでの製造だったのが理由として挙げられます。

20ドル金貨も一緒に作られていますが、最初の段階ではこちらもかなり少なめです。

 

更に、当時の需要から20ドル金貨と10ドル金貨が最も需要があったことからその製造に集中したとされています。

その結果、1854年に追加製造されたりしましたが5ドル金貨はそのままでした。

5ドル金貨は最初にテストも兼ねて製造された分だけで終わってしまい、今に至ります。

 

 

 

XF45グレードで200万ドル超え

200万ドルと言われてもピンと来ないかもしれませんが、日本円に直せば2億円を軽く超える金額になります。

5ドル金貨なのに200万ドル以上の価値、誰も想像出来ない世界です。

更にPCGS・NGCで鑑定済みなのはそれぞれ1枚です。

つまり、残り2枚は未鑑定品かつグレーディングがされていないため、もしかしたらもっと高値の可能性も残されています。

 

XF45はExtremely Fineの略で日本語訳では「極美品」になります。

未使用品ではなく流通したものであり、状態はそんなに悪くないものになります。

未使用品かつ状態が良くて200万ドル超えならわからなくもないですが、流通品かつそれなりの状態でこの価格です。

 

こちらは鑑定済みでXF45ですが、もう1つはAU58です。

AU58がもし出品された場合、何百万ドルになるのか誰にも予想出来ません。

個人所有が可能な枚数としては3枚しかない上に、グレードとしては「準未使用品」ですので500万ドルは覚悟しておいたほうがいいかもしれません。

(その程度で済めばいい、という期待も込めて)

 

 

融解(?)された262枚

現在、4枚だけ残っていることが確認されていますが、過去の記録では268枚中262枚は海外へ出荷されたり融解されたとなっています。

そうなると6枚残りますが、そのうちの2枚はサンプルとして送られているので結果として4枚残ります。

ただし、これは仮説であり実際のところは何もわかっていない状態です。

 

確実なのは今現在、4枚だけ確認されていることだけです。

海外へ出てしまうとどうなったのかがわからなくなってしまうので、追うのも無理だと思います。

造幣局に公式の記録が綺麗に残っているわけでもないので、色々な情報を繋ぎ合わせて仮説を立てた結果、一番近いのはこれだろうとなったようです。

 

 

コインの希少価値

このコインがどれほど貴重であるか、についてはこれまでの内容を読んでいただければ伝わるはずです。

4枚しかないうちの1枚はスミソニアン博物館にあることや、そもそもの発行枚数が少ないことも希少価値を高めています。

何より「スミソニアン博物館に同じものがあるんだ」と堂々と宣言できるのは凄いことです。

 

ここにあるこの金貨と同じものが博物館にあるんだ、と言えるのは早々ないでしょう。

それくらい凄い価値のある1枚です。

ただし、あまりにも希少すぎてお金があったとしても生きている間に手に入れるチャンスがくるのかどうかが問題です。

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