【8500万円近い銀貨】1794年 アメリカ Flowing Hair 1ドル銀貨とは?

過去のオークションで10億円近い価格で落札されたこともある、アメリカの有名な銀貨の紹介です。

 

このコインについて

10億円近くで落札されたこともある銀貨

1794年、アメリカで発行された1ドル銀貨です。

通称、Flowing Hairと呼ばれている銀貨でアメリカ史上、最初に作られた銀貨です。

発行枚数は1,758枚、記念すべき最初でありながらもかなり少ないです。

 

そのため、グレードが付けられるものであればそれだけで数百万円の価値があるほどです。

実際、PCGSプライスガイドではAG3のグレードでさえ47,500ドルになっています。

70段階あるグレードで、3なので状態としては非常に悪いです。

デザインの殆どがかすれていて、一部はもはや何が描かれていたのかわからないレベルです。

 

それでも日本円で500万近いわけですから、未使用品かつ高グレードになると桁が飛びます。

2013年のオークションではPCGS鑑定済み、SP66が出品されており日本円で10億円近くで落札されています。

開始価格が既に200万ドル超え、ちょっとの入札で300万ドルになる程です。

 

しかもこれは金貨ではなく銀貨で、SPは「見本品」を意味するため何枚も存在していません。

ここまでくると、グレードが付くかどうかは関係なく本物であれば、それだけでもかなり期待出来ます。

 

 

発行枚数が少ない理由

この銀貨が発行するためには造幣局が必要ですが、当時はそれすらありませんでした。

なので、まずは造幣局を設立するところから始まり、反対派の意見もありながら当時の大統領であるジョージ・ワシントンが承認して設立されました。

造幣局が出来ても、何もノウハウはないですしデザインも考えるところからスタートになります。

 

使える資源も余裕があるわけではないですし、何より作り始めた時期が遅すぎたというのもあります。

この銀貨が作られたのは1794年10月15日です。

もうちょっとで年が変わって1795年になるようなタイミングですし、造幣局の稼働もこれからです。

製造するための機械も安定しておらず、作ろうにも作れないような状態です。

 

銀貨を貨幣として認める法律ができたのも1792年と近く、何かと最初の頃だったこともあり少なかったと考えられます。

 

 

昔の価値は285ドル

今となっては億単位の金額になっているこの銀貨ですが、実は元々高かったわけではなくかなり安いコインでした。

1800年代の話なので今とは1ドルの価値が全く違いますが、それでも桁違いの安さです。

それがあれよあれよと値上がりして、今の価格になっています。

 

2000年にオークションに出てきた時、既に48万ドルを超えていました。

日本円にして5000万円以上、わかりやすく言えばあのウナとライオン金貨よりも高値です。

金貨より銀貨のほうが高い、ということに違和感を覚える人も多いですがアンティークコインの世界では割と普通です。

アンティークコインは素材で値段が決まるのではなく、デザインや希少性、人気で価格が決まるので素材はあまり重要ではありません。

 

考え方を変えれば、昔は285ドルだったものが今は何桁も変わっているわけです。

当時の価格としては高額かもしれませんが、今ほどではないはずですのでチャンスは誰にでもあります。

 

 

過去2回より高値を更新

このコインは過去に同じ海外オークションに同グレードで2回出品されています。

1回目は1995年、20年以上前ですがその段階で既に95,000ドル以上です。

1995年時点で1000万円近い、というのはかなり少なかったはずです。

 

そして2回目が2008年です。

この時、なんと48万ドルを超えていました。

10年前の話にはなりますが、この段階で5000万円近くまで上がってきています。

 

そして今回、2018年に出てきた段階で78万ドルを記録しました。

8000万円を超えています。レート次第では簡単に8500万円くらいならいく可能性もあります。

枚数が限りなく少ないこともあり、出てくるのが年単位なので上昇率も並外れています。

 

 

元々は違うデザインだった?

実はこの銀貨は、元々はちょっと違うデザインで作られていました。

テスト版として銅に作成されたものが残っており、そのときには表面のリバティの周囲にある星がありませんでした。

その前のデザインは残っていませんが、鷲の周囲に花輪も描かれておらず追加するよう指示があったと記録が残っています。

花輪を追加して銅にテスト版を作成した後、最後にリバティの周囲に15個の星を追加して完成となりました。

 

この15個ある星は、当時のアメリカの15州を示しています。

今は結構な数がありますが、当時の時点ではまだ15しかありませんでした。

1つ1つの星が、当時のアメリカの州を意味します。

 

 

 

最後に

今現在、このFlowing Hairは120~130枚程度現存しているだろうと言われています。

鑑定済み枚数がかなり少ないので実際にどうなのかはわかりませんが、この値段を付けるほどなのでとても貴重なのは間違いないです。

そしてこの時代はまだ製造するための機械が安定しておらず、何かと雑になってしまうこともあります。

 

今はこれほど評価されていますが、1880年9月号の雑誌では50ドルという評価をされていたほどです。

1880年の当時から見ても相当古いものだと思いますが、それでも50ドルというのはかなり低い気がします。

何故このような評価がされていたのかは不明ですが、今となっては見直されてかなり価値ある1枚になっています。

 

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