安心資産!地金型金貨とは?

アンティークコインではないですが、昔から誰もが納得する「有事の際の金」のコイン版のご紹介です。

地金型金貨と呼ばれている金貨で、簡単に言えば「丸い形をしたゴールドバー」です。

バー(棒)ではないですが、金1kgとかをまとめ買いするよりも購入しやすいのが特徴です。

 

地金型金貨とは?

地金型について

地金型金貨は先程簡単に触れたように、丸い形をしたゴールドバーです。

それでは「地金型」とは何か?について解説します。

 

地金型はゴールドに限らず金属全般を保管・取扱しやすいようにしたものです。

ゴールドバーも言ってしまえば地金です。

棒状に固めてあるので、地金、地金型と呼びます。

 

地金型金貨は「金貨の形をした地金」ということになります。

金貨以外にも銀や白銀もあります。

地金型金貨の「地金」の「金」をゴールドと勘違いする人もいますが、金属の塊が地金ですので「地金」で一つの単語です。

 

 

通常の金貨との違い

ではアンティークコインにも金貨はあるが、あれは地金型金貨ではないのか?と思う人もいるかと思います。

アンティークコインは当時の通貨であり、純粋なゴールドではありません。

アンティークコインの金貨は90%がゴールドで、10%は銅が混じっているのが殆どです。

 

これは完全な純金にすると強度が足りず、硬貨として流通させる事ができないのでワザと10%の銅を混ぜています。

銀貨も同様で大体は90%が銀、10%が銅です。

 

これに対して地金型金貨は91.67%以上がゴールドで出来ています。

アメリカの有名なイーグル金貨が91.67%がゴールドになっており、22カラットです。

その上位版として99.99%が純金、24カラットのバッファロー金貨も存在します。

 

このように、アンティークコインとして当時通貨として使われていた金貨とは、純度が違います。

現代では金貨で買い物をすることはないので、99.99%純金で作ったとしても問題ないのです。

アクセサリーのように身につけることもないので、貨幣のように強度を気にする必要がありません。

 

 

地金型金貨を買う目的

地金型金貨は金の純度が高いのが特徴でもありますが、最大の特徴はその「利用目的」です。

流通することがない「金貨」を買う理由は何か?

 

それは「投資」です。

 

アンティークコイン投資、という言葉もありますがそれより有名なのが「金投資」です。

昔から「有事の際の金」とも言われていますし、何かあったときにはだいたいゴールドに走ります。

株価が下がった、世界経済が落ち込んだ、戦争が続いている又は拡大した、など理由は様々ですがこういった場合にはだいたいゴールドが上がります。

 

どの国の通貨も信用できない、となった時に行き着く先がゴールドだからです。

これは今も昔も変わっておらず、何かあった時のためにゴールドを持っておけ、というのは誰もが聞いたことがある言葉です。

実際に購入するかどうかは別問題ですが、昔から言われ続けています。

 

しかしゴールド1kgとかになるとまとまったお金が必要です。

1gが4500円だったとして、1kgとなると1000倍なので450万円は最低でも必要になってきます。

ですがそんなまとまったお金をポンと出せる人は少ないです。

 

そこで地金型金貨を買っていきます。

地金型金貨は1オンス(31.1g)なので、先程のレートであれば14万円程度です。

手数料とかを入れても、450万円に比べれば安いものですし年に数枚程度であれば買える範囲です。

 

 

地金型金貨を買うタイミング

これが非常に難しいところですが、地金型金貨を買うタイミングは「早め」が良いです。

これから上がるだろうから買っておこうかな、と思ったら買いです。

 

株でもそうですが、上がってきたから買おう、という気持ちでいると暴騰するときがあります。

上る前に買っておけ、というのが基本です。

地金型金貨を買うのも同じで、「地金価格」が今後もっと上がると思ったらその時が買いです。

 

幸い、まだまだ地金型金貨は買おうと思ったらいつでも買えます。

品薄ではないのでほしいと思ったら普通に買えますし、あちこちお店を探す必要もありません。

 

 

地金型金貨の人気

地金型金貨は金投資をする人の間でも結構人気が高いです。

ゴールドバーはそのままでも惚れ惚れするものがありますが、デザイン性で考えると非常にシンプルです。

しかし金貨となるとデザインが施されているので、見た目も良いです。

 

ただし地金型金貨は基本的にデザインの変更が行われていません。

毎年同じデザインで年号だけ変わっている、というのが殆どなので見た目に違いがありません。

中国のパンダ金貨に関しては毎年デザインが変わるので、他のと比べると人気があります。

 

人気がある分、地金価格に上乗せされる価格も高くなるので手に入れるなら発売直後がおすすめです。

発売直後はその付加価値が生まれる前ですので、まだまだ安値です。

事前に知り合いのディーラーや付き合いのあるお店があれば、確認しておくのも1つです。

 

 

地金型金貨のプレミア

地金型金貨もアンティークコイン同様、年を重ねていれば古くなっていきます。

古くなっても状態が良いままであれば、それなりの値段になることもあります。

ではアンティークコインのようにプレミア価値は付くのか、という点を考えると非常に難しいところです。

 

アンティークコインは当時の「通貨」として使われていたものが綺麗なまま残っていることがポイントです。

当時の人が「300年~400年後の子孫のために」と残しておくというのは考えづらいことですし現実的に無理があります。

大体のアンティークコインは「偶然」にも綺麗な状態で残っていたパターンです。

 

それに対して地金型金貨は「大事に保管すること」が大前提となっています。

傷をつけない、紛失しない、不用意に空気に触れさせない、などの行動が基本です。

そうしないといくら純金といえど、価値が落ちます。

 

それらの基本を守る人が多い状態で長い年月が経ったとしても、同じように綺麗な状態で残っている地金型金貨は大量に出てきます。

しかも現代の技術であれば密封するのは容易なことですし、傷がつかないよう保護するのも簡単です。

それが400年前とかの話になってくると、大きく変わってきます。

 

そんな技術も環境もないのに、ずっと残っていたことに付加価値がついてくるのでアンティークコインは値段が高いものが多いです。

そうならない地金型金貨の価値としては、全くプレミアがつかないことはないでしょうが「おまけ」程度のものと考えておくのが無難です。

基本的には「地金価格」で勝負です。

 

 

地金型金貨の種類

大きさは4種類

地金型金貨は4種類の大きさがあります。

1オンス,1/2オンス,1/4オンス,1/10オンスとなっており、小さければ小さいほど安くなります。

ただし、地金型金貨の基本は1オンスと考えている人が多く、1オンス金貨以外は売る時のことを考えるとオススメはできません。

 

1オンスは31.1gで、この重さが基準になります。

一般的に市場に出回って購入できるものは1オンスが一番大きいです。

たまに1kgなんてのもありますが、金額もそれだけ高くなるのでここでは除外しております。

 

基本はこの4種類でそれぞれの国で地金型金貨を発行しています。

有名なのはアメリカ、オーストリア、オーストラリア、カナダ、イギリス、南アフリカ、中国です。

アメリカに関してはイーグル金貨とバッファロー金貨の2種類が存在します。

 

それぞれの金貨について解説します。

 

 

イーグル金貨(アメリカ)

アメリカ金貨の地金型金貨としては、定番中の定番です。

イーグル金貨は22カラットの91.67%が金で出来ています。

強度をあげている分、金の純度を落としており1986年から発行されています。

 

デザインは表面は自由の女神、Libertyが描かれており裏面はイーグルが描かれています。

毎年同じデザインで、バッファロー金貨と比べると金の純度が低いので1オンスでも安価です。

ですが、地金型金貨を買って将来売るつもりでいるのなら、高くても純度の高い24K(カラット)を買ったほうが後々後悔しません。

 

ちなみにイーグル金貨と言うとアンティークコインの10ドル金貨を連想する人もいます。

元々イーグル金貨は10ドル金貨の呼び方ですので、普通に「イーグル金貨」と言ってしまうと10ドル金貨が出てきます。

なので、イーグル金貨(地金型金貨)がほしい場合は「地金型金貨」であることを強調するか、年代を指定しましょう。

 

 

バッファロー金貨(アメリカ)

こちらもアメリカの地金型金貨です。

イーグル金貨より誕生が遅く、2006年から発行されています。

こちらはイーグル金貨より純度が高く、99.99%以上が金で出来ており24Kになります。

 

イーグル金かと比べると純度が高くなるため、強度は下がりますが値段が上がります。

強度が下がると言っても貨幣として使用するわけではないので、基本的に気にすることはありません。

特にPCGS又はNGC鑑定済みの場合はスラブケースに入っているので、なおさら強度は無関係です。

 

デザインは表面はアメリカ先住民であるインディアンが大きく描かれており、裏面にはコインの呼び名でもあるバッファローが描かれています。

このデザインも毎年変わらずのものになります。

 

バッファロー金貨の名前の由来はそのデザインから来ているものですが、元々はニッケル硬貨で発行されていました。

1913年から1938年まで発行されていた5セントニッケル硬貨で、バッファロー・ニッケルとも呼ばれていました。

こちらはイーグル金貨と違って、そもそもがニッケルだったのでバッファロー金貨と言えばこの地金型金貨を意味します。

 

もしイーグル金貨かバッファロー金貨で迷っている場合は、バッファロー金貨を買うほうが無難です。

 

 

クルーガーランド金貨(南アフリカ)

クルーガーランド金貨は南アフリカの金貨で、1967年から発行されています。

イーグル金貨同様、22Kで91.67%が金になります。

日本ではイーグル金貨とバッファロー金貨の存在感がかなり強く、存在感としては少し薄いです。

 

デザインはトランスヴァール共和国の元大統領ポール・クリューガー氏と、スプリングボックが描かれています。

南アフリカやボツワナに生息しているウシ科の動物です。

元々は1892年から1900年に発行されていた1ポンド金貨です。

 

今回紹介している地金型金貨の中では最も歴史が古く、1980年には日本でブームも起こりました。

しかしアパルトヘイトへの抗議で輸入が自粛された経緯もあります。

 

 

メイプルリーフ金貨(カナダ)

周りで金貨と聞いたらメイプルリーフ金貨、という回答が多々あったカナダの地金型金貨です。

エリザベス2世とサトウカエデの葉が描かれているのが特徴で、純度はバッファロー金貨同様、99.99%が金で24Kです。

この金貨は1/10オンスより小さい1/20オンスが存在しています。

 

一番人気はどの金貨も変わらず1オンスで、1/20オンスとなると直径僅か13.9mmです。

1円玉の大きさが20mmなので、1円玉より二回りくらい小さくなります。

 

南アフリカのクルーガーランド金貨の件の時に、一気にシェアを持っていったのがこのメイプルリーフ金貨です。

その時の名残か、未だにメイプルリーフ金貨の人気はかなり根強く残っています。

 

2007年には重さ100kgの純度99.999%の直径50cm、厚さ3cmの巨大金貨も発行していました。

当然ながら値段も破格ですので買える人はごく僅かです。

 

また、メイプルリーフ金貨は鑑定済みではなく未鑑定品を見かけることが多いのも特徴です。

鑑定が一般的ではなかった頃から流通しているからなのか、未鑑定品であっても絶大な人気があります。

 

 

ウィーン金貨(オーストリア)

1989年からオーストリアで発行されている地金型金貨、ウィーン金貨です。

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団がテーマになっており、両面にそれぞれ楽器が描かれています。

表面はパイプオルガン、裏面はビオラなどの楽器が複数あります。

 

基本の4種類の大きさに加え、1/25オンスも存在します。

2004年には15枚限定ではありますが、1000オンスのウィーン金貨も発行されていたことがあります。

重さ31.1kg、直径37cm、厚さ2cmの超大型金貨です。

当時のレートにして、日本円で6000万円近い価格です。

 

2007年には100kgのメイプルリーフ金貨が発行されましたが、それまでは一番大きな金貨でした。

純度はもちろん、99.99%純金の24Kです。

 

日本でもウィーン金貨は知名度が高く、よく見かけます。

たまにオーストラリアと間違える人もいますが、オーストラリアは別の金貨があります。

 

 

カンガルー(ナゲット)金貨(オーストラリア)

日本では余り見ることがない、オーストラリアの地金型金貨です。

1986年から発行されており、ナゲット金貨とも呼ばれています。

ナゲットは「塊」を意味する言葉で、元々のデザインが金塊の図柄だったことからそう呼ばれています。

 

今はカンガルーが描かれているため、一般的にはカンガルー金貨です。

そしてこのカンガルーのデザインですが、毎年変わっています。

 

地金型金貨はデザインが決まっていて殆ど変わることがなく毎年発行されていますが、カンガルー金貨は変わります。

毎年同じデザインだと集めて眺めても飽きてしまいますが、デザインが違うと毎年楽しめます。

毎年1枚ずつ買う楽しみがあるのも特徴です。

 

純度はメイプルリーフ金貨やバッファロー金貨、ウィーン金貨と同じで99.99%純金の24Kです。

不思議と日本では見ることが少ないように感じます。

 

 

パンダ金貨(中国)

1982年から中国で発行されている地金型金貨が、パンダ金貨です。

その名の通り、パンダが描かれているのが特徴です。

裏面には北京天壇が描かれており、表面に描かれているパンダは毎年デザインが変わります。

 

パンダのデザインによっては価格が一気に跳ね上がることもあり、コレクターに人気が高いです。

大きさには5種類あり、一番小さいサイズは1/20オンスになります。

しかし純度は99.9%以上が金ということもあり、バッファロー金貨などと比べると買取価格も安価です。

 

そのため、パンダ金貨に関しては地金型金貨+デザインによる人気度で勝負することになります。

毎年変わるのはコレクターにとっては楽しいものです。

 

 

ブリタニア金貨(イギリス)

1987年からイギリスで発行されている地金型金貨、ブリタニア金貨です。

ブリタニアはイギリスを擬人化した女神で、ユニオンフラッグが描かれている盾とポセイドンの三叉戟を持っているのが特徴です。

純度は2013年以降、バッファロー金貨などと同じく99.99%が純金になりました。

 

合わせてブリタニアデザインのコインは、地金型銀貨も発行されています。

金貨より銀貨を見ることが多く、当然ですが銀貨のほうが圧倒的に安価なこともあり流通量も多いです。

デザインは毎年同じで、日本では見かける機会は少ないです。

 

イギリスはこういった地金型銀貨よりも、モダンコインに関しては○○記念などで発行される金貨のほうが圧倒的に人気が高いです。

そのため、日本で流通しているイギリスのモダンコインはそういった物が多いです。

 

 

 

地金型金貨の購入方法

お店又はオークションで購入する

地金型金貨は日本国内のお店、オークション、海外のお店、海外オークションで購入できます。

お店の場合はお店によって値段が違いますし、地金型金貨は偽物も非常に多いです。

その辺りを注意して買うことが大事です。

 

オークションの場合は安く帰る場合もあれば、予想外に高くなることもあります。

必要以上に入札するつもりがなくても、オークションで競っているうちに目的が「勝つこと」になることがあります。

つまり、ヒートアップして金額よりも勝つことを優先してしまうこともあるということです。

 

オークションを利用する場合は、「冷静な心」が重要です。

 

地金型金貨は殆どが海外のコインなので、海外のお店やオークションを利用すると安く手に入れることができます。

ただし海外の場合は日本よりも偽物が多いですし、輸入関連でのトラブルも避けられません。

偽物が送られてきた場合の抗議も全部英語ですし、返送も国内で返送するのとは全く違うので非常に苦労します。

 

買いすぎれば輸入消費税の計算とかで税関で止められたりすることもあるので、何かと時間と手間がかかります。

それらを踏まえた上でどの方法で買うのがベストか、を考えることになります。

 

 

個人ディーラーから購入する

お店以外にも、規模は小さいですが個人ディーラーとして活動している人から買うのも1つの方法です。

個人ディーラーの場合、お店と交渉するよりも話がしやすく交渉もしやすいです。

例えば定期的に購入するから値段を下げてほしい、とかまとめ買いするから安くしてほしい、とか特定の年代の金貨がほしい、といった要望もだしやすいです。

 

ただしディーラー個人との相性の問題もあるので、合う人合わない人が出てきます。

こればかりは実際に話をしたり取引をするしか確認方法がないので、それなりのメリットもあればデメリットもあることになります。

 

ちなみにディーラー(私もですが)からすれば、地金型金貨は定番商品ですので扱えないディーラーはかなり珍しいです。

輸入に携わっているディーラーであればほぼ確実に仕入れルートを持っているので、聞いて回るのも1つです。

 

 

最後に

地金型金貨は金価格に大きく左右される反面、金価格が安定しているときは非常に安定しています。

特にこの時代、日本通貨ですら何かと不安定になりつつあり世界的に信用できるものはなにか、というのを考える必要性も出てきています。

銀行に預けて増える時代でもないですし、攻める必要もありますが守りにもある程度回すことが大事です。

 

そういった時に地金型金貨を1枚でも持っていると、安心感が違います。

アンティークコインではないので、値上がりについてはあまり期待できませんがその反面、大暴落も起きにくい特徴があります。

金価格が大暴落したとするならば、世界経済が崩壊しているようなものです。

 

そうならない限りは、地金型金貨はある意味で最強と言われています。

金投資では数百万円必要ですが、金貨であれば1オンスで1枚20万円~で購入できます。

 

地金型金貨を買うのは今すぐ、というわけではなく将来に向けての資産防衛策の1つです。

無理をして買うものではないですが、数枚程度、収入の高低に関わらず持っておいてもこのご時世、損はないでしょう。

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