アンティークコインでも、まだまだスラブ入りされていない「裸コイン」、いわゆる「未鑑定品」を買おうか迷っている人もいます。
未鑑定品はコインに「直に」触ることが出来るので、アンティークコイン独自の触り心地を楽しむことが出来ます。結構ひんやりしてます。
しかし問題は売れるのか?という部分ですが、解説します。
物によっては売れる
それをいってはおしまいよ、と言われるかもしれませんが、物によっては売れます。逆を言えば、物によっては売れません。
例えばモルガン銀貨は大量に出回っていますし、大量に現存しているのでスラブ入りでも、年代や造幣局次第では1万円を切ることもあります。
逆に、まだ鑑定済み枚数が「0枚」というのもあるので、そういったものは本物であれば売れます。
鑑定済みにせよ未鑑定品にせよ、「本物」というのは絶対条件です。スラブそのものが偽造されたものもあります。
今回は未鑑定品は売れるのか?という話なので、偽物の話は置いといて、本物であるという前提で進めます。
未鑑定品の場合はスラブ入を嫌う人にとってはありがたいものですが、とても扱いが難しいです。
いわば「モノ」だけで年代・造幣局・その他バリエーションなどの情報を探さないといけないので、難易度が一気に上がります。
初心者の方は無難にスラブ入を買うのが安全です。
価格設定がすごく難しい
未鑑定品の場合は、価格設定がものすごく難しいです。
準未使用品と一言で説明しても、AU53なのかAU58なのか、によって価格は変わります。
PCGSやNGCはスラブケースに入れた上でそういった数字を決めているので、非常にわかりやすいですが今回はそれがありません。
自分の目で見て、未使用品かどうかの判定から「どの程度の物か」まで判断しなければなりません。
これをしないとまず値段が決めれません。未使用品と流通品では価格が違います。
未使用品だとして販売する場合は、未使用品だといい切れる根拠も必要です。
明らかに流通してるし摩耗してるのに未使用品、と言われたら大体の人が首を傾げます。
本当に未使用品か?と聞かれた際に答えられないとトラブルのもとです。
本物であり、未使用品かどうか、流通品ならどの程度か説明できて、適正な価格を設定できれば売れます。
これが面倒だ、ということですごい適当な価格でスタートする方もいますが、画像では見れる範囲が限定されます。
その結果、オークションでも思うように上がらず、ということも多々あります。
未鑑定品は売れますが、難易度は高い、というのを覚えておきましょう。