公式記録なし?1838-O 50セント銀貨について

公式記録なし?1838-O 50セント銀貨について

Heritage Auctionsで44万ドルの価格をつけた銀貨、1838-O 50セント銀貨の紹介です。

この銀貨は未だに謎が多く、矛盾点も多すぎて研究が進んでいない1枚でもあります。

 

 

発行枚数20枚

この銀貨にはまだまだ謎が残されており、現在、半分の10枚しか発見されていません。

そもそも発行枚数が20枚ということすら怪しいくらいです。

発行枚数すらはっきりしていないのが、このコインの謎の1つです。

枚数が少ないことだけはわかっており、オークションにも殆ど出てこない事からデータも少ないです。

 

他にも注目されているのがデザインです。

この銀貨に関しては細部に至るまでしっかりと描かれており浮き彫りになっているのが特徴です。

1838年当時の技術でこれだけのものを作れた、というのはすごい話です。

 

 

 

公式記録に残されていない50セント銀貨

通常、国が発行した花柄に関しては何枚発行したとか記録が残されていますが、この1838年、ニューオーリンズ造幣局で発行されたものに関しては記録がありません。

そのため、当時の関係者の手紙や記録から調査が行われています。

その中でわかった情報としては

 

・テストとして10枚作った

・10枚作ったら金型が使えなくなった

・再度使用するには修理が必要

 

テストとして作ったとはいえ、通常は記録が残っていそうなものですが記録がない事を意味する文面も記載されているようです。

 

しかしその数年後に見つかった同一人物の別の手紙では「20枚以下」と書かれており、これが謎を呼んでいます。

テストで10枚作って金型が修理が必要になった、そのあと修理した記録はないので修理されていないと考えられていました。

しかし別の手紙で何故か10枚近く増えており、数が一致しなくなりました。

しかも公式レポートや記録ではなく「手紙」なので、そこもまた難しいポイントになってきます。

 

 

 

それでも44万ドル!

よくわからないアンティークコインには手を出すな、という人もいますがそれでも44万ドルの値段が付いています。

PCGS鑑定済みだから、というのもあるかもしれません。

それでも鑑定済みであっても正直な所、謎が多すぎてよくわからないのがこの1枚です。

 

ちなみに今は44万ドルですが、1973年のオークションでは10分の1程度の4万1000ドルでした。

他オークションでは1996年1月に10万ドルのデータもありました。

長い年月をかけて4万ドルが44万ドルに跳ね上がった、とんでもないアンティークコインです。

 

謎が多いからこそ魅力があるというのもあるかもしれませんが、今後のことを考えるとまだ安い可能性もあります。

例えば今後、新たなる資料が見つかってそれが決定打となって研究が進めば、より価値が高くなることもありえます。

いつ、何がきっかけで一気に話題になるかもわかりません。

 

手に入る時にレアコインは手に入れる、出会ったときがチャンスです。

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