アンティークコインの中には「洗浄品」と鑑定結果につくことがあります。
今回、実験としてリンカーン1セント硬貨を10枚用意しました。
ある程度綺麗な物、既に洗浄品?みたいな綺麗な物、手の施しようがない物など色々あります。
今回、この10枚を洗浄した場合に見た目が変わるのか?という実験です。
本来は洗浄しないのがいいのですが、勉強のために洗浄することにしました。
単三電池4本、日本で売ってる普通の電池で動作確認済みです。
バイブレーションなので振動しますが、思っていたより音は小さいです。
洗浄前のコイン達はこんな感じです。一部はどう考えても無理だろうと思ってます。
これを上記の道具を使ってどの程度綺麗になるのか?綺麗になった場合にそれを見破る方法があるのか?という実験です。
実験時間は3分程度、バイブレーション+付属の歯ブラシでゴシゴシやってみました。
その結果がこちらです。特に一番ひどい状態のコインを見てみましょう。
どこが綺麗になったのか?というのが見た目では全くわかりません。
ちなみにこれ、歯ブラシでかなり力入れて磨いてます。全く綺麗になってなかったので気合入れて磨きました。
それでもこれです。
他のコインはちょっときれいになったかな?というのを一部ご紹介します。
それ以外は見た目は変わってませんでした。
正直、気持ち程度綺麗になった程度で、調べても洗浄したと言えるほどのものではありませんでした。
今回の実験結果からわかったのは、コインは洗浄というよりも「削る」という言葉のほうが近いかもしれません。
汚れを落とすのではなく「削り落とす」みたいな感じです。
洗浄液(酸化しない優しいもの)も試しましたが、優しすぎたのか効果がいまいちです。
恐らく洗浄品と鑑定されたものは、こんな軽いものではなく結構きつめの洗浄液とかを使われているようです。
試しに歯ブラシに洗浄液を浸してコインを磨いてみましたが、気持ち程度綺麗になりました。
余談ですがこれはメガネとかも洗浄できるので、試しにブルーライトカットのメガネを洗浄した結果、綺麗になりました。
傷もつかず、普通に綺麗になったので指紋とかちょっとした汚れを落とすのには使えます。
アンティークコインとかを綺麗にしようと思ったら、結構強力な洗剤とかが必要になりそうです。
今回はかなり弱いので正直なところ、素手で持って洗っても何もありませんでした。
本気で汚れを落とすなら素手で持ったら肌が荒れるでしょうし、それなりの傷や洗浄した痕が残りそうです。
結論としては、納得の行くレベルの結果は得られませんでした。
ただしコインを洗浄するにはそれなりに強力な洗剤が必要、というのは分かりました。